BoyleSports社がWilliam Hill社のベッティングショップ買収を検討

アイルランドのスポーツブック運営会社BoyleSportsは、Caesars Entertainment社からWilliam Hillのベッティングショップを買収することで、英国でのプレゼンスを高めることに興味を示している。

アイルランドのスポーツベッティング会社であるBoyleSports社は、イギリスにあるWilliam Hillのベッティングショップの買収を検討していることを発表しました。

これにより、収益性の高い市場における小売店の存在感を高めることができることに期待しています。

Caesars Entertainment社は、今年の4月に40億ドルという巨額を投じてWilliam Hill社の買収を完了しました。

その後、同社はWilliam Hill社のイギリス内の資産を売却し、20億ドルの資金を調達することを発表しました。これには、約1,400のベッティングショップが含まれているとのことです。

これに手を挙げることにしたのがBoyleSports社は、週末に英国およびアイルランドのメディアに発表した声明の中で、これらの資産に関心を持っていることを発表しています。

『BoyleSports社は、「BoyleSports社は、William Hill社の英国内の店舗の一部または全部を買収することに興味を持っています。我々が目標としていた小売規模を達成するための貴重な機会です。』

現在、アイルランドのWilliam Hill社は、英国内に21店舗、北アイルランドに45店舗を展開しています。BoyleSports社は、William Hill社の不動産売却について、「我々が目標としている小売規模を達成するための稀な機会」

と述べています。

入札合戦が開始されるでしょう。

William Hill社の英国のベッティング帝国の売却が、事業者の間で大きな関心を集めるのは当然のことです。なんといっても世界三大ブックメーカーの店舗です。

スポーツブック事業は現在、英国のリテールベッティング市場で3番目に高い約21％のシェアを占めています。その結果、米国以外のビジネスが昨年のオペレーターの売上の80％以上を占めています。

BoyleSports社に加えて、Ladbrokes社のオーナーであるEntain社も、William Hill社の資産に興味を示しています。

5月に行われたBloombergとのインタビューで、同社の最高経営責任者であるJette Nygaard-Andersen氏は、売却についてコメントを破票しています。

『我々はあらゆることを検討していますので、これが面白い機会になるかどうかは確かに検討しています。』

しかし、Entain社は、Caesars社との取引を行う場合、規制上の問題が発生する可能性があります。

Ladbrokesブランドを通じて、同社は現在、英国のリテールベッティング市場で43％という最高のマーケットシェアを誇っています。William Hill社の店舗と合わせると、合計で64％のシェアを持つことになります。

また、テレグラフ紙が報じたように、米国のプライベート・エクイティ企業であるアポロ・グローバル・マネジメント社と888ホールディングス社の創業株主も、ベッティング・ショップを巡って争う構えを見せています。

Apollo社は、昨年のWilliam Hillの最初の入札合戦でCaesars社に敗れましたが、ここ数ヶ月はすでにゲームの買収に積極的に取り組んでいます。

Apollo社は昨年、Great Canadian Gaming Corporationを買収し、VICI Properties社と共同で、ラスベガスのVenetianとSands Expo and Convention Centerを買収しました。また、Apolloはオーストラリアの大手賭博会社Tabcorpの賭博・メディア部門の買収に40億豪ドル（31億米ドル）を投じています。

3月にWilliam Hillの買収がネバダ州の規制当局から承認された後、Caesars社のCEOであるTom Reeg氏は、米国を中心に事業を展開していきたいとコメントしました。

この戦略に沿って、Reeg氏は、カジノ大手が2021年の残りの期間にWilliam Hillの米国以外の資産の適切な買い手を探すと述べました。同社は、12ヶ月以内に取引を成立させる意向です。

『私はその資本を、株主へのより良いリターンをもたらすことがわかっているビジネスに展開することができます。』

先月の電話会議で、リーグは投資家に対し、売却によって得られる推定20億ドルの利益は、他の方法でビジネスに役立てることができると述べました。

『私はその資金を、株主の皆様により良いリターンをもたらすと確信している事業に投入することができます。』ともコメントしています。

これらの資金の一部は、シーザーズ社が毎月生み出している1億ドルのフリーキャッシュフローとともに、複数の州でのスポーツベッティングの拡大に充てられる予定です。

Caesars社は、新戦略の一環として、William Hill社の米国内のスポーツブックのブランドを変更することも発表しました。実店舗のベッティング施設は「Caesars」の名称を使用し、オンラインサービスは「Caesars Sports」の名称を使用します。

William Hill社の買収から始まり、これからどうなっていくのかは世界が注目していくことでしょう。