マルタ共和国ゲーミング当局の幹部がデータ不正利用疑惑で辞任！マルタブランドに影響は？

不正を許さず、健全な運営にのみライセンスを付与することで有名であり、取得していることが健全性のアピールが出来るオンラインカジノの運営者にとっての取得したい絶対ブランド「マルタゲーミングオーソリティ / Malta Gaming Authority」ですが、マルタ・ゲーミング・オーソリティの幹部がデータ不正利用のスキャンダルで辞任という情報が飛び込んできました。

ミイラ取りがミイラとなってしまった今回の事件について紹介します。

とりあえずマルタライセンスを取得していれば問題ないサイトと当サイトでも紹介してきましたが、そのブランド力に影が見え始める・・・？

マルタゲーミングの今

マルタのゲーミング業界は、2021年の国の財政悪化に加え、MGAの高官による深刻なデータおよび信頼性の侵害により、厳しい状況に置かれています。マルタは昨年、金融サービス業界の透明性の欠如と、マルタ金融庁（MFSA）および金融情報分析局（FIAU）による監督不行き届きという理由で格下げされてしまったのです。

しかし、こうした問題にもかかわらず、マルタ賭博局は世界でも有数のギャンブル規制当局とみなされ続けています。しかし、最近、ゲーム当局の高官の1人が職権乱用で捜査を受けていることが明らかになり、“マルタブランド”とという輝く星の評判が損なわれる可能性があります。

事件の内容

マルタのタイムズ紙によるとは、地元警察が「機密内部情報の不正使用の疑い」に関する容疑で、MGAの最高技術責任者であるジェイソン・ファルギア氏を捜査していると報じた。

MGAは、いつものように、以下のような告知をウェブサイトに掲載した。

下の画像が掲載文です。

書かれている公式文は

「マルタ賭博局（MGA）はここに、かつてMGA内の最高技術責任者であったジェイソン・ファルギアが、もはやMGAとは何の関係もなく、それを代表したり代弁したりできないことを宣言します。」

データ漏洩とそれへの彼の関与に関する内部調査の結果、さらなる調査のために地元当局に調査結果を渡すことが最善の行動であると判断され、ファルージャ氏は当然解雇されたと報じている。

タイムズ紙によると、ファルージア氏が「現行犯逮捕」されたため、彼に対する刑事事件として進めることになったと主張しています。

このことについて、同社の担当者は次のようにコメントしています。

『警察は、彼がこのデータで何をしていたのか、これから立証しなければならない。』

その後の調査の結果、ゲーム当局のCTOとして内部システムを把握していたにもかかわらず、ファルージャは自分の業務用端末を使って、機密データをMGAのサーバーから個人のオフサイトアカウントに移動させていたことが明らかになったのです。この事件はマルタ警察署に引き渡されたため、マルタ当局はデータを何に使用したかについて推測することを拒否しています。

詳細情報歴史は繰り返される

マルタのゲーム業界は、ファルージャ一家がその評判に傷をつけたことで、素晴らしい1年とは言えなくなりました。しかも今年初めには、元MGA CEOのHeathcliff Farrugia氏は、マルタの実業家で殺人容疑者のYorgen Fenech氏との関係に関連して、刑事告発されました。

この告発では、ファルージャとフェネックは、ライバルのカジノ事業の財務状況やアンチマネーロンダリング検査の際の問題回避方法などをテーマに「ある程度長く」やり取りをしていたとされている。

ファルージャとフェネックをめぐるドラマがMGAにあまり吹き込まれなかったのは、ファルージャが2020年10月に辞任し、告発が2021年3月に行われたばかりだったからである。しかし、Times Maltaは、彼が辞任したのは、この理想的とはいえない関係や長時間の話し合いの内容について、地元当局が彼に質問したためだと主張している。

連続した事件からマルタのブランドはどうなる？

今年はまちがいなくマルタゲーム当局において逆風と言える年でした。

年の初めから格下げされた状態でスタートし、辞任後とはいえ、刑事告訴された事件からのデータの不正利用などが挙げられます。さらにこれはただの平社員とかではなく幹部が名を連ねているので会社全体の信用は間違いなく下がりました。

あくまでも一個人が起こしたこと・・。では済まされない今年の事件でブランド力は下がってしまったことでしょう。

これからさらに気を引き締めて再びブランド力を取り戻してほしいと願います。