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MGAがプレイヤーへの最低還元率を 92%から85%に引き下げることに同意

MGAは、オンラインカジノにおけるプレイヤーへの最低還元率を92%から85%に引き下げるという、一見物議を醸すような決定を発表しました。

オンラインカジノ業界においてわりと衝撃的なニュースであり、プレイヤーからしてみると全然面白くないですよね。この業界にメスを入れる重要な内容だと思うので詳しく見ていく必要があります。

そもそもこの問題は、オンラインギャンブルを取り巻く財政的な現実に対応し、ランドベースの指標とオンラインの指標を一致させるために、マルタゲーミングオーソリティ(MGA)はRTP(Return to Player)ポリシーの詳細な見直しを行ったことが始まりです。

その結果、スロットマシンやその他のカジノゲームにおいて、両市場で同じベースラインのRTPパーセンテージにしようということになりました。

これにより、オンラインカジノは現行の最低RTP率を7%引き下げ、92%から新たに合意されたランドベース側の85%にすることになりました。

■世界各国のRTP要件

2021年5月28日に「Policy Paper on Amending the Return to Player Minimum Percentage」というレポートから示された興味深いデータは、現在、最低RTP率を監督している法域がいかに少ないかということが分かります。

報告書では、マルタ(85%)とイタリア(90%)がライセンスのRTPパーセンテージを規定している一方で、以下の国・地域ではRTP管理がゼロであることを指摘しています。

  • イギリス
  • スウェーデン
  • オランダ
  • デンマーク
  • ベルギー
  • ジブラルタル
  • アイルランド
  • スペイン
  • マン島

一見するといくらでも下げられてしまうのではないかと思うかもしれませんが、このような規制がない理由は、懸念がないというよりも、これらの地域のギャンブル市場が成熟しており、一般的にすでに定着してしまっているからです。

報告書のコメントでは、これを明確にしています。

『RTP要件を撤廃することは、オペレーターが顧客の福利に関するリスクを回避するために適切なRTP水準を維持する努力をしなくなることを意味するものではなく、市場の状況によって業界は適切なRTP水準を維持せざるを得なくなることを明確にしている。』

オンラインカジノが普及し、高速インターネットのおかげで簡単にかつ安定したアクセスできるようになったことで、まさに消費者が力を持つようになりました。

プレイヤーがゲームに価値がないと感じたり、RTPがカジノ側に有利すぎると感じたりするオンラインカジノは、業界から追放されるという状況を改善するまで、顧客を失うことになります。

簡単に言うとこのままだと明確にRTPがない地域に対して明確にする際にランドベース側に合わせたという内容です。

そしてRTPが下がったとしても今は情報社会であり、RTPを下げてオンラインカジノが利益を追求していこうとした際は当然プレイヤーは離れていき淘汰されていくであろうという考えなのです。

とはいえ、プレイヤー側からしてみると正直引き下げる必要はないのではないか?って思ってしまうのは当然です。

これからはよりシビアにオンラインカジノを見極めていく必要があると言えます。

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